5月14日、山口県よろず支援拠点の拠点内研修に参加してきました。 よろず支援拠点では、コーディネーターのスキルアップを目的に、年に数回こうした研修が開催されています。
今回のテーマは「ローカルベンチマーク(ロカベン)」。事業者支援の現場で、課題を整理し、対話を深めるための共通フレームとして広く使われているツールです。 研修内容と、改めて感じたロカベンの活用ポイントについてレポートします。
研修の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年5月14日(木) |
| 主催 | 山口県よろず支援拠点 |
| テーマ | ローカルベンチマークの活用 |
| 講師 | 黒澤 元国 氏(埼玉県商工会議所連合会 広域指導員/中小企業診断士) |
豊富な現場経験をお持ちの黒澤先生から、ロカベンの全体像と、支援現場での実践的な使い方をお話しいただきました。
ローカルベンチマーク(ロカベン)とは
ローカルベンチマーク(通称ロカベン)は、経済産業省が公表している企業の「健康診断ツール」です。 経営者・支援機関・金融機関が同じ目線で企業の経営状態を共有し、対話を深めるための共通言語として設計されています。
構成は大きく、財務分析と非財務分析の2つに分かれます。
財務分析 ― 6つの指標
- 売上高増加率(売上持続性)
- 営業利益率(収益性)
- 労働生産性(生産性)
- EBITDA有利子負債倍率(健全性)
- 営業運転資本回転期間(効率性)
- 自己資本比率(安全性)
これらの数値を業種平均と比較し、4段階で評価することで、自社の財務面の立ち位置を把握できます。
非財務分析 ― 商流・業務フロー+4つの視点
非財務面は、「商流・業務フロー」と「4つの視点」で整理します。
| 視点 | 着目するポイント |
|---|---|
| 経営者 | 経営理念・後継者・経営者の能力 |
| 関係者 | 従業員・顧客・取引先との関係 |
| 事業 | 強み・商品サービスの特徴・市場 |
| 内部管理体制 | 組織体制・人材育成・情報管理 |
数字には表れない企業の強みや特徴を「見える化」できるのが、ロカベンの大きな特徴です。
研修を受けての気づき
ロカベン自体は、商工会職員時代の研修で一度学んだことがありました。 ただ、実際の現場で使っていたのは財務分析の部分が中心で、非財務シートまでは十分に使いこなせていなかった、というのが正直なところです。
今回の研修では、改めて全体像を整理し直すことができ、特に非財務分析の活用方法について多くの学びがありました。
今後の事業者支援への活かし方
事業者さんの相談対応では、限られた時間の中で「本当の課題はどこにあるのか」を見極めることが求められます。
ロカベンは、押さえるべきポイントがモレなく・ダブりなく整理されているため、事業者さんの真の課題にたどり着くためのヒントになりそうです。 これからの支援の場でも、積極的に活用していきたいと思います。
懇親会も学びの場に
研修後は、湯田温泉の「海鮮長州」さんで懇親会。商工会や商工会議所、金融機関など、関係する支援機関の方々にもご参加いただき、二次会まで盛り上がりました。

普段なかなかお会いできない方々ともざっくばらんに情報交換ができ、とても良い時間になりました。こうした横のつながりも、日々の支援活動の財産だなと改めて感じます。
ご興味のある方へ
ローカルベンチマークについて詳しく知りたい方は、経済産業省のページに資料がまとまっています。エクセルシートも無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
👉 経済産業省 ローカルベンチマーク https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/

